日本における不妊の現状と原因:私たちに何ができるのか?
2024-06-25 不妊治療
近年、日本における不妊夫婦の割合が増加しており、深刻な社会問題となっています。
厚生労働省の調査によると、2020年の不妊率は12.1%。
つまり、5組に1組の夫婦が不妊に悩んでいる計算になります。
なぜ日本は不妊が多いのでしょうか?
今回の記事では、
- 日本に不妊が多い原因
- 私たち一人ひとりができる取り組み
についてご紹介します。
日本の不妊率が高い理由
日本の不妊率が高い理由は、複合的な要因が考えられます。
主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
晩婚化・晩産化
近年、晩婚化・晩産化が進んでいます。
女性が妊娠する能力は年齢とともに低下します。
よって、晩婚化・晩産化は不妊率上昇の一因と考えられています。
ストレス
仕事や生活におけるストレスは、ホルモンバランスを乱します。
排卵障害などの原因となる可能性があります。
生活習慣
- 不規則な生活
- 偏った食生活
- 運動不足
などの生活習慣は、生殖機能の低下につながる可能性があります。
環境ホルモン
環境ホルモンは、生殖機能に悪影響を及ぼすことが知られています。
その他
- 子宮内膜症
- 卵巣嚢腫
などの婦人科疾患。
精子数の減少など、様々な要因が考えられます。
妊娠への第一歩!精子の質とは?検査方法や向上方法まで徹底解説
不妊治療の現状
不妊に悩む夫婦は、不妊治療を受けることができます。
不妊治療には、
- タイミング療法
- 人工授精
- 体外受精
など、様々な方法があります。
しかし、
- 不妊治療は費用が高額だった
- 精神的な負担が大きかった
など、すべての夫婦が気軽に受けられるわけではありません。
私たち一人ひとりができること
不妊問題は、私たち一人ひとりが取り組むべき課題です。以下のような取り組みが考えられます。
晩婚化・晩産化を避ける
妊娠・出産のリスクを理解しましょう。
計画的に結婚・出産を考えることが大切です。
ストレスを溜めない
- 適度な運動
- 睡眠
- 栄養バランスの良い食事
など、心身の健康を維持することが大切です。
環境ホルモンを避ける
- プラスチック製品の使用を控える
- 換気をしっかりしたりする
など、環境ホルモンにできるだけ触れないようにすることが大切です。
不妊に関する正しい知識を持つ
不妊に関する正しい知識を持つことで、不必要な不安やストレスを軽減することができます。
周囲の人への理解を深める
不妊は決して夫婦だけの問題ではありません。
周囲の人々の理解とサポートが必要不可欠です。
日本における不妊問題は、深刻な社会問題です。
不妊の原因は複合的なため、簡単な解決策はありません。
不妊に悩んでいる方は、一人で抱え込まず、ぜひ医療機関や対応している施設、サービスにご相談ください。
また、不妊治療に関する情報提供や相談支援を行うNPO法人などもあります。
積極的に活用しましょう。
私たち一人ひとりの力で、不妊問題を解決していきましょう!