不妊治療における採卵とは?詳細な解説と成功率、よくある質問

2024-05-15  不妊治療

不妊治療において、採卵は体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を行うために必要不可欠なステップです。

しかし、初めて採卵を受ける方は、

  • どのようなものなのか
  • どのような準備が必要なのか

など不安に思うこともあるでしょう。

そこで今回の記事では、不妊治療における採卵について、詳細な解説と成功率、よくある質問を解説します。

  • 採卵の流れ
  • リスク
  • 費用
  • 成功のためのポイント

などをわかりやすくご紹介します。

  • 不妊治療を検討している方
  • 採卵について詳しく知りたい方

はぜひ参考にしてください。

不妊治療における採卵とは?

採卵とは、卵巣から成熟した卵子を取り出すことです。

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療では、採卵で取り出した卵子に精子を受精させて、受精卵を作ります。

採卵は、排卵誘発剤を使って卵巣を刺激します。

成熟した卵子を育てた後に行われます。

卵子は超音波ガイド下で経腟針を使って取り出し、培養液に移されます。

 

採卵の流れ

採卵は、以下の流れで行われます。

  1. 排卵誘発: 排卵誘発剤を使って卵巣を刺激し、複数の卵子を育てます。
  2. 採卵前処置: 採卵の数日前から、ホルモン剤を使って卵子の成熟を促します。
  3. 採卵: 超音波ガイド下で経腟針を使って卵子を採取します。
  4. 採卵後処置: 採卵後は、安静にして体調を回復させます。

 

採卵の成功率

採卵の成功率は、年齢や卵巣の状態などによって異なります。

一般的には60~80%程度と言われています。

近年では、技術の進歩により、成功率は向上傾向にあります。

 

採卵のリスク

採卵には、以下のリスクがあります。

卵巣過刺激症候群

卵巣が過度に刺激されることで、腹痛や吐き気などの症状が現れることがあります。

出血

採卵時にまれに、出血が起こることがあります。

感染症

採卵時にまれに、感染症が起こることがあります。

これらのリスクは、適切な医療機関で採卵を受けることで、最小限に抑えることができます。

 

採卵の費用

採卵の費用は、医療機関や使用する薬剤などによって異なります。

一般的には採卵数によって異なります。

1万円未満から2万円程度と言われています。

健康保険は適用されるためには、一定の条件を満たす必要があります。

保険適用の条件

  • 治療開始時年齢が43歳未満であること
  • 初めての開始時が40歳未満の場合でも通算6回まで。
  • 40歳以上43歳未満の場合は、通算3回まで。

受精法、保存方法などによっても費用が異なります。

保険診療については、高額療養費制度が利用可能です。

【高額療養費医療制度とは?】

健康保険を利用します。

同一月にかかった医療費が一定額をオーバーした際に、その全額が払い戻される仕組みです。

窓口で支払う自己負担額は、収入に応じた「自己負担限度額」という区分で分けられています。

医療費が気になる方は、事前に窓口にご相談ください。

保険適用外の場合には、全額自己負担となります。

 

採卵を成功させるためのポイント

採卵を成功させるためには、以下の点に注意することが大切です。

  • 医師の指示をしっかりと守る
  • 採卵前の準備をしっかりと行う
  • 採卵後は安静にする
  • ストレスを溜めない

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よくある質問

Q:採卵は痛いですか?

A:採卵は、局所麻酔をして行うため、痛みを感じることはほとんどありません。

Q:採卵後に仕事に行くことはできますか?

A:採卵後は、体調に合わせて安静にしてください。仕事に行く場合は、無理のない範囲で行ってください。

Q:採卵で妊娠する確率はどのくらいですか?

A:採卵で妊娠する確率は、年齢や卵巣の状態などによって異なりますが、一般的には20~30%程度と言われています。

Q:採卵は何度でもできますか?

A:採卵は何度でも行うことができますが、回数が増えるほど、卵巣過刺激症候群などのリスクが高まる可能性があります。

不妊治療における採卵は、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を行うために必要不可欠なステップです。

採卵にはリスクもありますが、適切な医療機関で受ければ、安全に行うことができます。

採卵を成功させるためには、医師の指示をしっかりと守り、採卵前の準備をしっかりと行うことが大切です。

不妊治療について不安なことがあれば、医師に相談することをおすすめします。

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