2026年9月更新:各h2に直答文を追加し、院長の知見(オキシトシン・基礎体温・AMH・患者さんの声)を反映したQ&Aと実話を追記、料金・所在地・鍼の情報を明示

「ストレスのせいで排卵が乱れているのでは」と感じていませんか。結論からお伝えすると、ストレスは排卵に確かに関わりますが、あなたを一番苦しめているのは「ストレスをためてはいけない」という思い込みのほうかもしれません。
柏市のスタジオシュカ鍼灸治療院、院長の宮崎圭太です。仕事・人間関係・妊活そのもののプレッシャーに囲まれた女性を、施術の現場で毎日みています。
この記事では、ストレスがなぜ排卵に関わるのかという仕組みと、東洋医学の視点から自宅でできる整え方をお伝えします。読み終える頃には、心と体のバランスを整えながら妊活を前に進める手がかりが持てるはずです。
ストレスを感じると分泌されるコルチゾールが増えすぎると、排卵に必要なホルモンの働きが抑えられ、排卵のリズムが乱れることがあります。
コルチゾールとは、ストレスを受けたときに分泌されるホルモンのことです。これが増えすぎると、排卵に必要なLHやFSHの分泌が抑えられてしまいます。
特に影響を受けるのが「視床下部-下垂体-卵巣軸」と呼ばれる、排卵をコントロールする司令塔です。この軸が乱れると、次のようなことが起こりやすくなります。
「早く妊娠しなきゃ」というプレッシャーがストレスになり、そのストレスが排卵に響き、さらに妊娠から遠ざかる気がして焦る——この悪循環に、多くの方が知らないうちにはまっています。
30代・40代の方は、年齢的なあせりも重なって、なおさら抜け出しにくいのではないでしょうか。でも、仕組みを知って対処すれば、この輪はゆるめられます。
ここで一つ、私が現場で感じていることをお伝えさせてください。ある患者さんは「お仕事を退職されてから前より元気そう」とお声かけしたところ、「ストレスが本当にないので。自分が嫌なことはしないよね、と思ってるので」と話してくれました。自分を苦しめる何かを手放せた人ほど、体は素直に応えてくれるんです。
ストレスの影響は軽いものから重いものまでさまざまです。
実際、厚生労働省の不妊症に関する情報でも、ストレスが生殖機能に関わる可能性が示されています。
なお、AMH(卵巣の予備能の目安となる数値)はストレスや排卵の時期によって高く出たり低く出たりします。私は現場で、本当の意味で数値が良くない方は少ないと感じています。一度の結果に心配しすぎないでくださいね。
東洋医学では、ストレスで「気」の巡りが滞り、その調整役である「肝」の働きが乱れることで、生理周期や排卵に影響が出ると考えます。
気とは、東洋医学でいう体を動かすエネルギーのことです。この巡りが滞ると、女性の繊細な「気・血・水」のバランスが崩れ、生理周期や排卵にも影響します。
気の流れが滞ると、こんな症状が出やすくなります。
これは「気滞(きたい)」と呼ばれる状態で、妊活中は特に気をつけたいサインです。
東洋医学における「肝(かん)」は、西洋医学の肝臓とは別物で、気の流れを整える調整役です。この働きが落ちると「疏泄(そせつ)」という気の巡りがスムーズにいかず、女性の生殖機能に影響すると考えられています。
日本東洋医学会でも、ストレスと「肝」の関連について触れられています。
さらに「肝」は生殖機能を司る「腎(じん)」とも密接につながっています。ストレスで「肝」が弱ると「腎」にも影響が及び、排卵や妊娠する力に関わるとされています。
ストレスで「肝」の働きが低下した状態を「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼びます。働く30代・40代の女性に多く、次のような特徴があります。
低気圧や満月の日に「気分が落ち着かない」と感じる方もいます。ある患者さんは「若い頃よりストレスの影響を受けやすくなった気がして、月経のカレンダーをいつも見ています」と話されていました。思い当たる方は、次に紹介する方法で「肝」を整えていきましょう。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。
腹式呼吸・ツボ刺激・生活リズムの3つが、自宅で「肝」の働きと気の巡りを整える柱です。特別な道具はいりません。
気の流れと呼吸は密接につながっています。まずは呼吸から整えてみてください。
1日3回(朝・昼・夜)、5分ずつ続けると、自律神経のバランスが整いやすくなります。特に就寝前は、「肝」が活発になる午後11時〜午前3時に良い流れを作りやすいのでおすすめです。
「肝」を整えるツボは、自宅で簡単に押せます。
各ツボを親指でやさしく押し、円を描くように30秒ほどマッサージします。朝と夜に各ツボ1分程度を続けてみてください。ツボについてはホルモンバランスを整えるツボと鍼灸:女性特有の悩みを解消する効果的な施術でも詳しく紹介しています。
「肝」は午後11時〜午前3時に最も活発になります。この時間帯の過ごし方が、気の巡りを左右します。
これらは不妊とストレスの関係|妊活中の心のケア方法も紹介でも取り上げています。季節の変わり目は気が乱れやすいので、体調管理を丁寧に。続けることで、ストレスによる「肝」の低下を防ぎ、排卵に良い流れを作ることが期待できます。
Q. 基礎体温を測ること自体がストレスです。薬を飲んでいる時は測る意味がないのでは?
薬を飲んでいても、基礎体温は睡眠・排卵・ホルモンの状態を知るためのものなので、測る意味がなくなるわけではありません。ただ、測ること自体が負担なら、毎日きっちりではなく無理のない範囲で。数字に振り回されないことが一番大切です。
Q. パートナーとの関係も排卵に関わりますか?
関わると私は考えています。排卵には「オキシトシン」というホルモンが関わり、パートナーとのいい関係で「日常的に癒されている」状態が、体とメンタルの安定につながります。これは本当に大事なことなんです。
Q. どのくらいで変化を感じられますか?
体質や状態によりますが、後述の事例では週1回の施術を3ヶ月続けて基礎体温が安定してきました。まずは数ヶ月、心と体の土壌を整える気持ちで取り組んでみてください。
鍼灸は自律神経のバランスを整え、体をリラックスさせることで、排卵に関わる「気」と「血」の巡りをサポートします。セルフケアと組み合わせると土壌が整いやすくなります。
鍼灸には次のような働きが期待できます。
研究でも、鍼が排卵やホルモンバランスに良い変化を示した例が報告されています。「三陰交」「関元」「次髎」などのツボは、生殖機能に働きかけるとされています。
ストレスによる乱れは、交感神経が優位になりすぎることで起こります。鍼灸はこのバランスを整えるお手伝いをします。
詳しくは【不妊治療中のストレス解消に】鍼灸で心と体を整え、妊娠しやすい体へ!をご覧ください。当院では東洋医学的な「証(しょう=一人ひとりの体質や状態の見立て)」に基づき、あなたに合ったツボを選びます。当院で使うのは0.14〜0.20mmの極細の鍼で、初回は90分・2回目以降は30分、料金は12,100円(税込)です。所在地は千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏Bです。
当院で実際にあった事例です(個人情報保護のため一部改変しています)。
仕事のストレスから生理不順に悩み、排卵日が特定できない状態でした。基礎体温も安定せず、高温期が短い傾向がありました。週1回の施術を3ヶ月続けたところ、次の変化がありました。
Aさんは「妊活自体のストレスが減り、心に余裕ができました」と話しています。体だけでなく、心のゆとりが戻ることが、妊活全体の質を高めるんです。
大切なのは、ストレスをゼロにすることではなく、上手に付き合いながら心と体のバランスを整えることです。まずは次の4つから始めてみてください。
気の流れを整えるには、体を冷やさないことも大切です。不妊の原因と鍼灸による改善方法を徹底解説!冷え対策もあわせて読んでみてください。日常のストレス対策は【妊活中のストレスを撃退!】仕事・夫・周囲からのストレスと上手に付き合う方法で詳しく解説しています。
妊活は長い道のりかもしれません。それでも、土壌を整えれば種は芽吹く——私はそう信じて、一人ひとりに寄り添っています。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。
体験者の声もご紹介しております。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。