【乳がんの疲労感を鍼灸が和らげる302人を対象にしたUCLAの研究】
2017-04-18 海外での鍼灸
身体的疲労感と精神的疲労感
スタジオシュカの宮崎です。
乳がんになると、まず襲ってくるのは精神的なショックです。
昨今では女性でも乳がんになる確率が上がって来ています。
今まで健康だった方が、突然病状お突きつけられると、その不安から精神的な疲労に繋がり、気になって眠れなくなる、頭痛や吐き気など、疲労による症状がストレスとなって表れて来ます。
身体的疲労と精神的疲労が重なることにより、実際の乳がんによる症状以外にも、ストレスから来る疲労のが多くなっていることもあります。
前向きに、完治させようと考えながら治療を行っていくことにより、症状が緩和されることがあります。
確かに、治療により抗がん剤による痛みやしびれ、吐き気や頭痛など様々な身体的な症状が表れます。
抗がん剤が癌細胞と戦っているからこそ起こる症状です。
がん治療を行うことにより、今までの生活ががらりと変わります。
仕事や子育てなどはほとんどお休みしなくてはなりません。
周りの家族や友人からも応援してもらうことになります。
そういったことが、励みにもなりますし、場合によってはストレスにもなります。
出来るだけ、リラックス出来るように、お気に入りの音楽を聞いたりして、無理をせずがん細胞がある自分の体と向き合う姿勢が大切です。
以下の研究記事は、身体的な疲労感だけでなく、精神的な部分も調査した研究となっています。
これまでに何度も乳がんに関する記事をお送りしていますが、今回は乳がん患者の疲労感にも針灸が効果があるということを調査したUCLAでの研究をご紹介します。
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乳がん患者で、長期にわたる疲労感を訴える302名の患者を対象に研究を行いました。
患者はランダムに2つのグループに分けられました。
グループ1:通常の治療を受ける。疲労感に関する情報が載っているブックレットを含む
グループ2:通常の治療に加え、20分間の鍼灸の治療を受ける
治療から6週後にMultidimensional Fatigue Inventory(MFI)を使った患者の疲労感に対する自己評価を調べました。
また精神的疲労感、行動力、やる気、不安感、うつ症状、生活の質に関しても調査しました。
結果は、すべての分野においてグループ2の方が大幅な効果が見られました。
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引用:UCLAウェブサイト 2013年
http://exploreim.ucla.edu/research/using-acupuncture-as-part-of-a-comprehensive-program-in-helping-patients-with-breast-cancer-beyond-fatigue/
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この治療で使用されたツボ
ST36, 足三里
SP6, 三陰交
LI4, 合谷