不妊と食事の関係
2023-04-30 不妊治療
【卵子の質の改善】妊活で食べ物を変えた結果
はじめに
「食事で本当に卵子が改善するんですか?」
DMでこんなご質問を頂きました。
そこで今回は、どうして食事で卵子が変わるのか?どんなことをすればいいのか?お答えします。
食べ物で変わる理由
食事で体が変わるイメージってしづらいですよね。
「食べ物なんかで体が変わるなんて信じられない。」そんな方もいると思います。
ただ、ひとつだけ、考えてほしいことがあります。それは…
体は食べたものだけで作られている
そのため、良いものを食べれば良い細胞が作られ、悪いものを食べれば病気になる細胞になります。
それは卵子や精子も一緒。食べ物を摂ればそれが精子や卵子に入り、質を左右することになります。
ただ、大切なことは良いものを摂るよりも、悪いものを摂らないこと。
こんな方がいました
以前、当院にいらした方で、毎日コンビニ弁当という方がいました。
体外受精をしても、受精卵の質が悪く、内膜も薄かったんです。
その頃は生理痛も強く、不順になっていました。排卵日も特定できない状態だったんです。
そこで食べ物の体への影響をご理解いただき、食事の改善をした結果…
食事の改善をした結果
最初の1カ月はこれまでと違う食事に戸惑っていたんですが、すぐに慣れてきました。
3ヶ月くらいたった頃に生理痛がなくなり、体外受精をしてみたところ、受精卵が5AAになり、内膜も11㎜まで改善し、無事妊娠されました。
では何を食べればいいのか?
①できるだけ手作りをする
②加工食品は原材料名を確認する
③どうしてもダメな物を食べるときは楽しく食べる
簡単な調理方法でOK
手作りは面倒だと思うんですが、できるだけ『焼く』『蒸す』『茹でる』などの簡単な調理にしましょう。
また、加工食品の原材料は、自分で説明できないものが入ってるものはできたら避けましょう。
そしてお友達との食事など、避けることができない時は、お食事自体を楽しんでくださいね。
まとめ
✅良いものより、悪いものを避けるように気をつけてみてください
✅手作りを心がけつつ、できるだけ簡単な調理法で!
✅加工食品は原材料名を確認する
✅どうしてもダメな物を食べるときは楽しく食べる
次回は良い食べ物について書いていきます。
妊娠した人が意識した食べ物
はじめに
前回は、食べ物で体はかわりますよ!ってことをお伝えしました。
その上で、良いものを摂ることよりも、悪いものに気を付て下さい、ということをお伝えしました。
今回は、卵子の質を良くしていくために必要な栄養素をお伝えします。
卵子の質が良くなる栄養素
本来そこまで必要でないサプリメントを買うことになって、しかも効果が出ない…
そんなことになってしまいます。
これを知っていただくことで、体が変わることを実感でき、卵子や精子の状態も良くなる栄養素をお伝えします。
大事なもの3つ
今回は特に大事なものを3つお伝えします。
- 水
- タンパク質
- 脂質
この3つです。
え?葉酸は?マカは?
妊活がんばっている人であれば、そうおもうかもしれませんね。もちろん、重要です。
ただ、こういった栄養素は、人それぞれ必要・不要が分かれます。
今回の3つについては『絶対に』外してはいけないものなんです。
1.水
まず、水から説明します。一般的に栄養素に水は含まれないのですが、水を人は3日間飲まないと死んでしまいます。
水の役割は、血液となって、全身に酸素と栄養を運ぶこと。つまり、卵子や精子に栄養を届けるには水が絶対に必要です。食事から摂れる水分も含めて1日2リットルは摂りたいです。
2.タンパク質
2つ目のタンパク質は、体のあらゆる部分を作る基礎となります。精子や内膜、ホルモン、血液、筋肉などなど、あらゆる部分にタンパク質は欠かせません。
しかも、1食で摂れるたんぱく質は多くないので1回でたくさん食べるより、プロテインドリンクなどで少しずつ常に摂る方が効果的です。
3.脂質
人間の脳は60%が脂質でできています。そのため、脂質を摂らないと脳から分泌されるホルモンが出なくなります。良質な脂質を定期的に摂ることでホルモン分泌が安定したり、気分が安定しやすくなります。
具体的にはオメガ3脂肪酸という脂質です。お魚に多く含まれます。フィッシュオイルというサプリもあります。
まとめ
良い栄養をしっかり摂ることが大事ですが、みんなに共通して必要なのは3つ。
✅水:食事からの水分を含めて1日2リットルを目安に飲みましょう。
✅タンパク質:1日3食に分けてこまめに摂れるようにしましょう。プロテインのサプリもおすすめです。
✅脂質:オメガ3脂肪酸。お魚に多く含まれます。他にアマニ油、エゴマ油にも。