男性不妊に鍼灸の可能性が見える論文
2020-03-25 不妊治療
男性不妊に鍼灸の可能性が見える論文
スタジオシュカの宮﨑です。
不妊と聞きますと、女性だけの問題だと捉えられがちですが、男性の方に原因がある状態を男性不妊といいます。
男性不妊の症状は、わかりやすく言えば、避妊していないのにもかかわらず、パートナーが妊娠しない場合を指します。
女性が妊娠しない原因が男性側にあるわけですが、その原因としては、男性が無精子症あるいは乏精子症であることが考えられます。
男性が夢精子症の場合は、初めから精子が作られないわけですから、女性が妊娠できる可能性はほぼありません。
一方、乏精子症の場合は、精子の数が極端に少ない状態ですから、妊娠する確立は低いですが、少しでも精子は存在していますので受精する可能性はあります。
ただし、乏精子症の場合、自然に受精することが難しいことが多いため、例えば夫婦などで妊娠を望んでいる場合は、体外受精などの不妊治療を行うケースがあります。
精子が元々作られないか、または数が少ないことが男性不妊の症状ですから、女性に原因がなくても、男性側に不妊の原因があることがありますので、1年以上に渡ってなかなか妊娠できないという場合は、男性不妊を疑ってみることが大切です。
診察を受けることで、男性側の不妊の原因を確かめることができます。
その場合には男性不妊専門の病院を選ぶようにしてください。
柏市周辺であれば、松戸の桐友クリニック新松戸があります。
産婦人科での不妊治療が注目されがちですが、近年の研究では不妊は、このように、女性側の問題だけでなく男性に原因があるケースも半数近くあるそうです。
男性不妊は、精子の数が少ない、運動率が低い、奇形率が高い、が主な原因とされています。
今回は、鍼灸が男性不妊にも効果があるという記事をご紹介したいと思います。
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「Fertility and Sterility(妊娠と不妊)」という学術ジャーナルの7月号に掲載された研究です。
40名の男性不妊の患者をランダムに2つのグループに分けて研究を行いました。
グループ1:鍼灸の治療を週2回、5週にわたって受ける
グループ2:対照グループ、特に治療なし
どちらのグループも治療の前後に精子のサンプルを取り調査したところ、グループ1の患者の精子は奇形の数も少なく、精液の中にいる正常な精子の数が増加したという結果となりました。
しかし未熟な精子や、非運動精子には効果がなかったとのことです。研究では、鍼灸が精子の質を改善する効果があると結論づけられています。
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引用:WebMD 2005年8月3日
http://www.webmd.com/infertility-and-reproduction/news/20050803/acupuncture-may-improve-sperm-quality