とにかく勉強熱心な久富先生。鍼灸院の院長を務めながらも、その枠に収まることなく様々なことに挑戦し、患者様のために日々邁進されています。
■鍼灸師を目指したきっかけ
-なぜ鍼灸師になったのか?
もともと、マッサージをされるのもするのも好きだったんです。
小さい頃の肩たたきや、卓球部時代、人の身体を触るのが楽しくて。
こういった自分が好きなことを仕事にできたら…と思っていました。
いざどんな仕事をするか考えた時に、自分は絶対デスクワークには向いていないなって(笑)
そのため専門技術を得られるような学校を見学にし始めました。
その時にはじめて鍼灸について知り「東洋医学ってすごいな!」って。
実は私は、鍼灸の学校に通い始めるまで、鍼灸を受けたことすらなかったんです。
スポーツでのケガもなかったので、周囲で鍼灸を受けるような環境もなかったです。
■スタジオシュカを選んだ理由
-まだまだ若いにもかかわらず、院長に抜擢されてた久富先生(ご結婚されていると聞いてびっくり!)。なぜスタジオシュカを選んだのか?
就職の説明会なんかに参加したんですが、いくら参加してもなかなかしっくりくるところがなくて。
「本気で患者さんと向き合える場所」を探していたんですが、なかなかない。
働きたいと思える場所が見つからず、悩んでいた時期がありました。
そこで思いついたのが、ホームページ作戦。
「患者さんと向き合える場所なら、患者さん向けのホームページも素敵なはず!」
と、ホームページや検索サイトで、共感できる場所を探しました。。
当時、不妊治療がやりたかったので、不妊鍼灸をやっている鍼灸院を全て見てみたんです。
その中で、最後の最後まで消せなかったのが「スタジオシュカ」でした。
しっかりとお客様の声なども掲載されていて、不妊で悩む方を勇気づけられるような内容でした。
とても魅力的に感じ、求人しているのかも分からなかったのですが、とりあえず電話をして(笑)、そしたらそのまま面接をすることに。
-行動力がすごい。
はい(笑)
話を聞いていく中で、「私がやりたい!と思っているのはこういうことなんだ!」と強く思いました。
魅力に感じた点、働きたい理由は本当にたくさんあって。
カウンセリングに力を入れている点、
「ただ鍼を打つだけではなく、患者さんの人生を見てその方にとってのベストを探し続ける」という方針。
あとは、スタジオシュカの代表の宮崎の奥様にお会いした時に…奥様が、本当にパワフルで素敵な方で!
「私も将来こんな人になりたい!」と強く思いました。
そんな環境なので、今、すごく楽しいんです!
■不妊治療を通じて患者さんが自分自身を大切にできるように
-学校に行くまで鍼を受けたことがなく、学生になるまで「不妊治療」という言葉も知らなかったという久富先生。なぜ不妊治療に取り組むことに決めたのか、気になるところ。
「不妊治療」って、耳にはしていたのかもしれないけど、正直、意識からかけ離れた場所にありました。
専門学校の特別授業で、「不妊鍼灸」の話を聞き、初めて「こういう鍼があるんだ」と知りました。
それ以上に「こんなにも悩んでいる人がいるんだ」ということにものすごく衝撃を受けて。
鍼灸治療も、色々な専門分野があるのですが、その中でも女性に関わる仕事がしたいという想いが強くなりました。
不妊の治療は、年齢の制限や仕事との両立の難しさがあります。私自身は、そういった方に寄り添っていきたい。
-「特に印象に残っている患者さんはいるか?」という問いかけに、言葉を詰まらせる。その姿から「悩みの内容や程度に関わらず、全ての患者さんが大切」という強い意志を感じた。
特に印象に残っている人…うーん…………!
選べませんね、皆さん大切なんです。
強いて言うなら、治療の中で何度もお話を聞いている方は、印象に残りやすいです。
治療を重ねていく中で、どんどんポジティブになる姿を見させていただけるんです。
もともとは不妊治療が目的の来院でも、子どもができる前の段階でも「ここに来てよかった」って言ってもらえることがあるんです。
時には「子どもができなかったとしても通い続けたいです」といってくださる方なんかもいらっしゃって。
そういった方たちとの関係性は一生大事にしたいし、力になりたいという気持ちも大きいです。
それに、子どもができた時には、本当に泣くほど嬉しいです。
産まれたあとも、あえてお散歩ルートを院付近にしてお顔を見せにきてくれたりするんですよ!
スタジオシュカでは赤ちゃんを連れて来院できる日(ママの日)を設けているのですが、違う日でも来られるのに、その日に予約してくださる患者さんだったり。
そういった方は、自分の中で印象に強く残っていますね!
■施術者でありながら教育者でありたい
-現場の最前線で、不妊治療の施術に真正面から向き合っている久富先生。彼女に今後の目標を聞いた。
今は精一杯目の前の患者さんと向き合っていますが、将来は不妊に限らず『家族教育』全般に取り組むのが私の目標です。
もともと保育士になるか鍼灸師になるかで悩んでいた時期があるくらい、子どもの教育に興味があったんですね。
不妊で悩む患者様と向き合いながら、「子どもができるまでの間にこの患者さんたちがどういう状態になったら、産まれた子どもがより幸せに育つんだろうか」ということを考えるようになりました。
不妊の悩みを抱える方は「子どもがほしい」ことで頭がいっぱいになってしまう方も多いんです。
でも、自分自身のことをもっと大切にしてほしい。
そんな中でも、まずは自分自身を大事に、向き合えるような「教育」ができるようになりたい。
赤ちゃんができにくい身体になっている原因には、食事やストレスが関係する場合も多いということを目の当たりにしました。
患者さんの中でも、鍼に頼るだけではなく、自ら学び、自ら行動を変えた方たちがいらっしゃいます。
そんな方たちの子育ての様子を見ていると、心から素敵だと思うんです。
その姿を見ていて「子どもの教育もしたい」という気持ちも大きくなったんです。
子どもの教育をするには、まず親御さんだと思うし、
今ではさらに、「家族丸ごと」教育をしていくことが大切だと思うようになりました。
将来的には、食事や生活習慣、親子が良好な関係を作れるような『家族教育』をしていきたいです。