乳がん患者のホットフラッシュを鍼灸が和らげ睡眠の質を上げるという研究

2020-03-25  体のこと, 海外での鍼灸

乳がん患者のホットフラッシュを鍼灸が和らげ睡眠の質を上げるという研究

スタジオシュカの宮崎です。

ホットフラッシュとは、更年期障害でよく起こる症状として知られており、急に大量の汗をかいたり、のぼせたり、だるくなったり、眠れなくなったりする症状になります。

そんなホットフラッシュが乳がんになると何故起きてしまうのかと言いますと女性ホルモンのエストロゲンが不足してしまうからです。

 

更年期障害やホットフラッシュでも閉経が近づくにつれてエストロゲンの分泌が減少してしまい起こってしまう訳で同じ事が治療の過程で起こっている訳です。

 

乳がんにもさまざまな種類がありまして、エストロゲンの影響によって起こるものもあります。

エストロゲンの影響によって起こる乳がんの場合だと治療するためにホルモン療法を行なうのですが、このホルモン療法によってエストロゲンが減少してしまいます。

エストロゲンの影響による乳がんを治療するために必要なホルモン療法のためにホットフラッシュが起きてしまいます。

 

ホットフラッシュそのものの原因を止めるのはホルモン療法を止めてしまう事になるので難しいですが、ホットフラッシュの対処法をしっかりと知っておけば日常生活でもあまり困る事はありません。

ホットフラッシュがひどい場合は医師と相談して薬も処方してくれますので困った事があればすぐに伝えると良いでしょう。

 

乳がんの治療ではホルモン療法が有効とされていますが、その主な副作用としてホットフラッシュが挙げられます。

更年期障害の女性に比べ、乳がん患者の方が30〜40%もホットフラッシュのリスクが高まると言われており、このホットフラッシュによって睡眠障害を引き起こす人も少なくないそうです。

 

そんな乳がんのホットフラッシュに鍼灸が効果があり、その効果によって睡眠の質が向上したという研究をご紹介します。
 

オハイオ州にあるThe North American Menopause Society(北アメリカ更年期協会)の研究員達が行った研究です。

58名の乳がん患者に電気鍼の治療とホットフラッシュに効果があるとされているガバペンチンの投薬のどちらかが、ホットフラッシュによる不眠に効果があるかを研究しました。

結果は、電気鍼の治療は投薬治療よりもホットフラッシュの重症度、頻度、睡眠の質において高い効果が見られました。

睡眠に関しては、眠りにつく早さ、夜中に起きる頻度などにも効果がありました。

この研究により乳がん患者のホットフラッシュに鍼灸が効果がある可能性が示されましたが、研究員の一人はさらなる研究が必要であると締めくくっています。
引用:Odisha Sun Times 2016年11月30日
http://odishasuntimes.com/2016/11/30/electro-acupuncture-may-improve-sleep-

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