梅雨前の生理痛予防術!湿気で悪化する痛みを和らげる食材と生活習慣【柏市の鍼灸院】

2025-06-09  季節の養生法

梅雨時期の生理痛予防のための食材と東洋医学的ケア方法を説明する柏市の鍼灸院の画像

こんにちは!スタジオシュカ鍼灸治療院の宮崎圭太です。

「また今年も梅雨時期になると生理痛がひどくなる…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?湿気の多い季節になると、いつもより下腹部の重だるさや痛みが増すという女性は実はとても多いんです。

このブログを読むと、なぜ梅雨時期に生理痛が悪化するのかが東洋医学の視点から理解でき、食材選びや生活習慣の工夫で予防できる具体的な方法を身につけることができます。毎年同じ時期に繰り返される不調から解放されて、快適な梅雨を過ごしませんか?

梅雨時期に生理痛が悪化する理由

湿気が体に与える影響とは?

梅雨時期の湿度は70%を超えることが多く、この高湿度が私たちの体に様々な影響を与えます。

湿気が多いと、体内の水分代謝が滞りやすくなります。特に女性の体は月経周期によってホルモンバランスが変化するため、湿気の影響を受けやすいんです。

体内に余分な水分が蓄積されると、血液の循環が悪くなり、子宮周辺の血流も滞ってしまいます。これが生理痛悪化の大きな要因なんです。

気圧変化と女性ホルモンの関係

梅雨前線の影響で気圧が頻繁に変化すると、自律神経のバランスが乱れがちになります。

低気圧が近づくと、血管が拡張し炎症を起こしやすくなります。同時に、痛みの原因となるプロスタグランジンという物質の分泌も増加するんです。

これらの変化が重なることで、普段よりも生理痛を強く感じてしまうというわけなんです。

東洋医学から見た梅雨時期の生理痛の原因

「湿邪」が引き起こす体内の変化

東洋医学では、梅雨の湿気を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。この湿邪が体内に侵入すると、脾胃(ひい)の働きが弱くなってしまいます。

脾胃は消化吸収や水分代謝を司る重要な臓腑です。ここの機能が低下すると、体内に余分な水分や老廃物が蓄積されやすくなります。

特に下腹部に湿邪が溜まると、子宮周辺の気血の巡りが悪くなり、生理痛として現れるのです。

気血の巡りと子宮環境の関係性

東洋医学では「気血水」のバランスが健康の基本と考えています。梅雨時期は特に「水」の巡りが滞りやすくなります。

気血の流れが悪くなると、子宮内膜の新陳代謝も低下し、古い血液(瘀血・おけつ)が蓄積されます。これが生理時の痛みや塊の原因となるんです。

また、衝脈や任脈といった女性特有の経絡も湿邪の影響を受けやすく、生理周期の乱れにもつながります。

湿気に負けない!生理痛予防の食材選び

除湿効果の高い食材トップ5

体内の余分な湿気を取り除く効果のある食材をご紹介します!

  • 小豆:利水作用が高く、むくみや湿邪の排出に効果的
  • はと麦:脾胃を強化し、体内の水分代謝を促進
  • 冬瓜:清熱利水の作用で、体の中の余分な熱と水分を除去
  • トウモロコシ:利尿作用により体内の水分バランスを整える
  • 緑豆:解毒作用と共に、体内の湿熱を取り除く

これらの食材を日々の食事に取り入れることで、体質改善の効果が期待できます♪

温性食材で体の中から除湿する方法

除湿だけでなく、体を温める食材も大切です。冷えは湿邪を体内に留める原因となってしまいます。

  • 生姜:温中散寒の作用で体を内側から温める
  • ネギ:発散作用により、体表の湿邪を排出
  • シソ:気の巡りを良くし、胃腸の働きを改善
  • ニンニク:温陽散寒で、冷えによる血流悪化を改善

毎日の食事に少しずつ取り入れて、体質改善を目指しましょう。

避けたい食材と摂取タイミング

梅雨時期は特に避けたい食材もあります。

生もの、冷たい飲み物、甘いもの、油っこいものは湿邪を増やしやすいとされています。特に生理前の1週間は控えめにするのがおすすめです。

また、食事の時間も大切です。朝食はしっかりと、夕食は軽めにすることで、脾胃の負担を減らし、水分代謝を改善できます。

日常生活でできる湿気対策と体質改善

室内環境の整え方

室内の湿度管理は体調管理の基本です。理想的な湿度は50-60%です。

除湿器やエアコンの除湿機能を活用し、風通しを良くすることで、体への湿邪の侵入を防げます。また、濡れた洗濯物の室内干しは避け、湿気を溜めない環境づくりを心がけましょう。

寝室の環境も重要です。マットレスや枕の湿気対策をして、質の良い睡眠を確保することが体質改善につながります。

効果的な入浴法と衣類の工夫

入浴は湿邪の排出と血行促進に効果的です。38-40度のぬるめのお湯に15-20分ゆっくり浸かりましょう。

半身浴もおすすめです。下半身を温めることで、子宮周辺の血流が改善され、生理痛の予防に役立ちます。

衣類は通気性の良い天然素材を選び、締め付けの少ないゆったりとしたものを着用しましょう。特に下腹部を冷やさないよう注意が必要です。

簡単にできる運動とストレッチ

適度な運動は気血の巡りを改善し、湿邪の排出を促します。

ウォーキングやヨガ、軽いストレッチなど、無理のない範囲で続けることが大切です。特に骨盤周りの筋肉を動かすエクササイズは効果的なんです。

雨で外出できない日は、室内でのストレッチや深呼吸を心がけましょう。腹式呼吸は自律神経を整える効果もあります。

生理痛緩和に効果的なツボ押しセルフケア

三陰交と血海の正しい刺激法

セルフケアで気軽にできるツボ押しをご紹介します♪

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから指4本分上の脛骨の後ろ側にあります。このツボは婦人科系の不調全般に効果的です。

親指でゆっくりと3-5秒間押し、ゆっくり離すを5回繰り返しましょう。痛気持ちいい程度の強さが目安です。

血海(けっかい)は、膝のお皿の内側上端から指3本分上にあります。血液の循環を改善し、瘀血の除去に効果があります。

お腹周りの気血を巡らせるツボ

下腹部の関元(かんげん)も重要なツボです。おへそから指4本分下にあり、女性の生殖機能を司る重要なポイントなんです。

手のひら全体で円を描くように優しくマッサージしましょう。体が温まってくるのを感じられると思います。

これらのツボ押しは入浴後の血行が良い時に行うと、より効果的です。

さらに効果を高めるためのプロフェッショナルケアをお考えの方は、ホルモンバランスを整えるツボと鍼灸:女性特有の悩みを解消する効果的な施術についても参考にしてみてください。

鍼灸治療で根本的な体質改善を

東洋医学的診断の重要性

セルフケアだけでは改善が難しい場合は、専門的な鍼灸治療がとても効果的です。

東洋医学では、舌診や脈診、腹診などを通じて、お一人お一人の体質を詳しく診断します。同じ生理痛でも、原因や治療法は人それぞれ違うんです。

湿邪体質なのか、瘀血体質なのか、それとも気虚体質なのかを正確に見極めることで、より効果的な治療が可能になります。

個人の体質に合わせたアプローチ

スタジオシュカでは、鍼灸治療とカウンセリングを組み合わせた総合的なアプローチを行っています。

鍼灸刺激により内因性オピオイドの分泌を促進し、自然な鎮痛効果を得ることができます。また、自律神経のバランスを整えることで、ホルモン分泌も安定してきます。

生理痛でお悩みの方の体質改善について詳しくは、生理痛・PMS改善から始める!30代後半の自然妊娠への道のりもご覧ください。

また、自律神経を整えて、妊娠しやすい体へ!女性のための不妊ケアでは、自律神経と女性の体調管理について詳しく解説しています。

まとめ:梅雨を快適に過ごすために

梅雨時期の生理痛は、湿邪による気血の巡りの悪化が主な原因です。

除湿効果のある食材を取り入れ、温性食材で体を内側から温めることで、体質改善が期待できます。また、室内環境の管理や適度な運動、効果的なツボ押しも大切な予防法です。

毎年同じ時期に繰り返される不調は、体からのサインかもしれません。早めの対策で、快適な梅雨を過ごしましょう♪

もし東洋医学や鍼灸治療にご興味をお持ちでしたら、スタジオシュカでは初回トライアルをご用意しています。お一人お一人の体質に合わせたアプローチで、根本的な体質改善を目指しませんか?

冷え性改善で体の中から温活!妊活を成功させるためのヒントでは、冷え体質の改善方法についても詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

あなたの体が本来持っている自然治癒力を高めて、季節に左右されない健やかな毎日を取り戻しましょう!きっと今年の梅雨は違って感じられるはずです。

鍼灸について詳しくはこちら https://studioshuca.com/

参考文献:
厚生労働省:女性の健康づくり
日本産科婦人科学会