不妊症が近年増加傾向に?原因と対策を徹底解説!
2024-04-17 不妊治療
近年増加している不妊症。
その原因と対策を詳しく解説します。
近年、不妊症を抱える夫婦が増加傾向にあります。
厚生労働省の調査によると、2020年の不妊症の割合は20.1%と、過去最高を記録しています。
なぜ不妊症は増えているのでしょうか?
今回の記事では、
- 不妊症の増加傾向の背景にある要因
- 具体的な対策方法
- そして今後の展望
について、最新の情報を交えながらわかりやすく解説します。
不妊症の増加傾向:データで見る現状
厚生労働省の調査によると、2020年の不妊症の割合は20.1%と、過去最高を記録しています。
これは、5組に1組の夫婦が不妊症を抱えていることを意味します。
1990年の調査では8.1%だった不妊症の割合は、その後30年間で2.5倍以上増加しています。
近年特に増加傾向が顕著です。
不妊症増加の背景にある要因
不妊症の増加には、様々な要因が考えられます。
ここでは、不妊症増加の背景にある要因を、最新のデータと専門家の意見に基づいて詳しく解説します。
晩婚化・晩産化による妊娠可能な期間の短縮
晩婚化・晩産化は、不妊症増加の大きな要因の一つです。
近年、女性の平均初産年齢は30歳を超えました。
晩婚化・晩産化が顕著になっています。
妊娠可能な期間は、一般的に35歳前後から徐々に低下し始めると言われています。
つまり、晩婚化・晩産化により、妊娠可能な期間が短くなります。
結果として、不妊症のリスクが高まるのです。
ライフスタイルの変化による生殖機能への悪影響
現代社会におけるライフスタイルの変化も、不妊症増加に影響を与えていると考えられます。
- ストレス過多: 仕事や人間関係によるストレスは、ホルモンバランスを乱し、排卵障害や精子機能低下などの原因になります。
- 睡眠不足: 睡眠不足は、ホルモンバランスや生殖機能に悪影響を及ぼします。
- 食生活の乱れ: 栄養バランスの偏った食事や、インスタント食品や加工食品の過剰摂取は、生殖機能を低下させる可能性があります。
- 運動不足: 運動不足は、肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高め、不妊症の原因となる可能性があります。
- 喫煙・飲酒: 喫煙や飲酒は、生殖機能を低下させることがわかっています。
環境ホルモンの影響
近年、環境ホルモンと呼ばれる化学物質の影響が、不妊症増加の一因と考えられています。
環境ホルモンは、
- プラスチック
- 農薬
- 化粧品
などに含まれています。
人体に入るとホルモンバランスを乱し、生殖機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
医療技術の進歩による不妊と診断されるケースの増加
医療技術の進歩により、以前は不妊と診断されていたケースでも、妊娠が可能になるケースが増えています。
例えば、体外受精や顕微授精などの高度な生殖医療技術の進歩により、従来は不妊と診断されていた夫婦でも妊娠できるようになっています。
専門家の意見
内閣府のホームページでも、以下のように記述されています。
出生数、出生率に対しては、2011ESRI サーベイと同様に育児休業・雇用政策、保育サ
ービス、経済的支援、夫の家事・育児が複合的に影響を与えていることが確認できる。こ
れに加え、新たに結婚支援、地域等も出生数、出生率、婚姻率に影響を与えることが示さ
れた。このことから、少子化に至る要因は単一ではないと考えられるため、その対策にも
複合的なアプローチが必要であると推察される。現在でも、内閣府をはじめとする行政機
関が様々な施策を展開しているが、今後もそれらの施策をさらに拡充していくことが必
要であると考えられる。
不妊症対策:原因に応じた治療と生活習慣の改善
不妊症の治療は、原因によって異なります。
- 排卵障害: 排卵誘導剤や人工授精
- 卵管障害: 体外受精
- 子宮筋腫: 手術療法
- 子宮内膜症: 薬物療法や手術療法
- 男性不妊: 精子洗浄や顕微授精
これらの治療に加え、生活習慣の改善も重要です。
- 規則正しい生活: 十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消
- バランスのとれた食生活: 栄養素をバランスよく摂取
- 禁煙・禁酒: 喫煙や飲酒は生殖機能に悪影響を及ぼす
【妊活完全ガイド】妊娠しやすい体づくりとタイミング法、不妊治療まで徹底解説!
不妊症に関する悩み:一人で抱え込まず、相談窓口へ
不妊症は、身体的なだけでなく、精神的な負担も大きいものです。
もし、不妊症で悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、医療機関や相談窓口などに相談することが大切です。
不妊症治療の今後の展望:技術革新と社会環境の変化
AIやロボット技術を活用した不妊症治療の開発が進んでいます。
また、不妊治療に対する社会的な理解も少しずつ深まっています。
治療を受けやすい環境が整いつつあります。
千葉県柏市周辺で不妊について相談できる施設や専門の場所をお探しでしたら、当院でも対応しております。
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引用元:内閣府ホームページPDF