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「熱いお湯にちゃんと浸かったのに、湯上がりすぐ手足が冷たくなる」——それは冷え性のサインではなく、入浴の仕方が体の奥まで熱を届けていないだけかもしれません。
皮膚は熱くなっているのに、体の芯(深部体温)は上がっていない。この差が「温まらない」と感じる正体です。院長の宮崎圭太が、東洋医学の視点から深部体温を上げる冬の入浴法をお伝えします。
多くの場合、お湯の温度が高すぎることと、入浴時間が短すぎることが原因です。42℃以上の熱いお湯は交感神経を刺激し、血管を収縮させてしまうため、皮膚表面は熱くても体の奥までは温まりにくくなります。
「熱いお湯に入れば温まるはず」と思いますよね。
でも、42℃以上の熱いお湯に浸かると、体は防御反応を起こします。
交感神経が刺激されて、血管がキュッと収縮してしまうんです。
すると、皮膚の表面は熱くなっても、体の奥までは温まりにくくなります。
さらに、熱いお湯では長く入っていられませんよね。
短時間で上がってしまうと、深部まで熱が届かないまま終わってしまいます。
表面体温とは、皮膚の温度のことで、外気温の影響を受けやすく変動しやすいのが特徴です。深部体温とは、脳や内臓など体の奥の温度のことで、生命を維持するために一定に保たれています。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、40℃のお湯に10〜15分浸かることで深部体温が上昇するとされています。
つまり、お風呂で本当に温まるには「深部体温」を上げることが大切なんです。
東洋医学では、冬になると「腎」というエネルギーの源が消耗しやすくなると考えられています。腎が弱ると、体を温める力そのものが落ちてしまうんです。
東洋医学でいう「腎」とは、西洋医学の腎臓とは少し違い、体を温めるエネルギーの源であり、生命力や活力の土台となる臓腑のことです。
冬は寒さの影響で、この「腎」が消耗しやすい季節。
だから、冬になると冷えやすくなる方が多いんですね。
関連記事:背中がゾクゾク冷える方へ!冬の”腎”を守る温め方と養生のコツ
「腎」が弱ると、体を温める力が低下すると考えられています。
こんな症状に心当たりはありませんか?
これらは「腎」の疲れのサインかもしれません。
お風呂に入っても温まらないのは、入浴法だけでなく「腎」の状態も関係している可能性があるんです。
関連記事:暖房をつけても寒い…「芯冷え体質」を変える冬の腎養生3つの習慣
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。
深部体温を上げるには、入浴前の準備・ぬるめのお湯での半身浴・入浴後の冷やさない習慣の3つが鍵になります。今日からできる具体的な方法をご紹介します。
いきなり湯船に入るのではなく、準備運動をしましょう。
手首と足首には、たくさんの血管が通っています。
ここを先に温めておくと、全身の血の巡りがスムーズになりやすいんです。
ほんの少しの準備で、お風呂の温まり方が変わりますよ。
関連記事:冬こそ水分補給が大切!「隠れ脱水」が招く冷えとだるさの正体
深部体温を上げるには、ぬるめのお湯がポイントです。
ぬるめのお湯は副交感神経を優位にして、血管を広げてくれます。
すると、温かい血液が体の奥まで巡りやすくなるんです。
「物足りない」と感じるかもしれませんが、じんわりと芯から温まる感覚を味わえますよ。
せっかく温まっても、お風呂上がりの過ごし方で台無しになることも。
特に「首」は要注意です。
首が冷えると、全身の冷えにつながりやすいと言われています。
お風呂上がりは、ネックウォーマーや薄手のストールがおすすめですよ。
関連記事:年末年始の寒暖差が自律神経を乱す!室内外の温度差から体を守る3つの養生法
上がりにくいと考えられています。42℃以上のお湯は交感神経を刺激して血管を収縮させ、さらに長時間浸かるのが難しいため、深部まで熱が届く前に体が防御反応を起こしてしまうんです。
深部体温を上げたいときは、38〜40℃のお湯でみぞおちまでの半身浴を15分程度続ける方法がおすすめです。全身浴より長く浸かりやすく、じんわりと芯から温まりやすいためです。
問題ありません。湯船で体が温まっているときにツボを押すと、血の巡りがさらにサポートされやすくなります。次でご紹介する湧泉や三陰交を、湯船の中で試してみてください。
入浴中にツボを刺激すると、より心地よい時間になります。
「腎」を養うと言われる2つのツボをご紹介しますね。
「湧泉」は、足の裏にあるツボです。
位置
足の指を曲げたとき、足裏にできるくぼみの中央あたり。
土踏まずの少し上、足裏の上から約1/3のところです。
押し方
両手の親指を重ねて、ゆっくり押します。
3〜5秒押して、ゆっくり離す。これを5回ほど繰り返しましょう。
「湧泉」は「生命力が湧き出る泉」という意味を持つツボ。
冬の養生にぴったりなんです。
「三陰交」は、足の内くるぶしの上にあるツボです。
位置
内くるぶしの一番高いところから、指4本分上。
すねの骨のすぐ後ろ側にあります。
押し方
親指でやさしく押します。
痛気持ちいいくらいの強さで、3〜5秒を5回ほど。
「三陰交」は、女性の健康をサポートするツボとしても知られています。
冷えが気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。
関連記事:子宮を温める関元ツボの正しい刺激法!妊娠力をサポートするセルフケア術
入浴法やツボ押しを試しても変化を感じにくいときは、体質そのものに合ったケアが次のステップになります。東洋医学では冷えの原因を「気」「血」「腎」「自律神経」など複数の視点から見立てます。
そんなときは、プロのサポートを受けるのも一つの方法です。
「気」が足りないのか、「血」の巡りが滞っているのか。
「腎」が弱っているのか、自律神経が乱れているのか。
体質によって、合う養生法も変わってきます。
スタジオシュカ鍼灸治療院(千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏B)では、初回90分・2回目以降30分、12,100円(税込)で、お一人おひとりの体質を丁寧に見立てています。そのうえで、あなたに合った入浴法や生活習慣のアドバイスをさせていただいています。
関連記事:冬なのに手足だけ火照る?隠れ冷え性を見逃さない東洋医学的チェック法
セルフケアを続けても「なかなか変化を感じない」と思うときは、体質に合わせた季節養生を東洋医学の視点でケアすることが、次のステップになることがあります。
お風呂に入っても温まらないのは、熱いお湯(42℃以上)で短時間しか浸かれていないことと、冬に弱りやすい「腎」の消耗が重なっているケースが多いです。38〜40℃のぬるめのお湯で15分の半身浴に切り替えるだけでも、感じ方が変わってきます。
東洋医学では、冬は「腎」を養う大切な季節とされています。
毎日の入浴を、体をいたわる養生の時間に変えてみませんか?
小さな習慣の積み重ねが、芯から温まる体づくりにつながります。
この冬、あなたの体がぽかぽかと温かくなりますように✨
無理せず、自分のペースで続けてみてくださいね。
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※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。