2026年9月更新:内膜6mm以下は鍼で厚くなりにくい等の院長の知見と排卵誘発剤の影響、Q&A、料金・所在地を追記

子宮内膜は「薄いから鍼で厚くする」ものではありません。鍼灸師として現場で見てきた実感を、先にお伝えします。6mm以下の内膜が鍼だけでぐっと厚くなったケースは、私はほとんど見ていません。一方で、7〜8mmの方が10mm以上になる例はあります。
院長の宮崎圭太です。この記事では、子宮内膜の厚さの目安と、なぜ薄くなるのか、そして自宅でできる血の巡りのケアまでを順にお話しします。「着床するはずなのに、なかなか妊娠に至らない…」と感じている方に、まず知っておいてほしいことをまとめました。
着床の準備が整った時期の子宮内膜は、約8〜12mmが目安とされています。7mm未満だと薄めと見られることが多いです。ただし、厚さだけで妊娠のしやすさが決まるわけではありません。
着床とは、受精卵が子宮内膜に定着していくプロセスのことです。この時期に内膜がふかふかに育っていると、受精卵が根を張りやすくなります。
受精卵がたどり着いても、内膜が薄かったり質が十分でなかったりすると、うまく着床できないことがあるんです。だからこそ「厚さ」と「質」の両面が大事になってきます。
着床が思うようにいかない背景には、次のようなものが重なっていることが多いです。
30代・40代になると、年齢とともに内膜の状態が変わっていくことも影響します。一つの原因ではなく、いくつかが絡んでいると考えてみてください。
子宮内膜は「厚さ」だけが問題ではありません。中身の「質」も同じくらい大切なんです。質のよい内膜には、次のような条件がそろっています。
子宮内膜が薄いとどうなる?不妊の原因と鍼灸治療の可能性の記事でも詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
正直にお伝えします。6mm以下の内膜が鍼で目に見えて厚くなったケースは、私の経験ではほとんどありません。ただし7〜8mmの方が10mm以上に育つことはあります。鍼灸は「ゼロから厚くする魔法」ではなく、育つ力がある内膜の後押しをするもの、と考えています。
意外に見落とされやすいのが、排卵誘発剤の影響です。排卵誘発剤を使うと排卵は促されますが、その一方で子宮内膜が薄くなり、着床しにくくなるケースも少なくありません。
薄さに悩んでいる方は、まず「なぜ薄いのか」を主治医と一緒に整理してみてください。原因が薬の作用なら、鍼灸で無理に厚くしようとするより、そこを見直すほうが近道なこともあるんです。
採卵前や移植前に鍼灸を、と考える方は多いです。でも私が現場で大切にしているのは、鍼灸ありきではなく、まず卵子の質と体の土台を整えること。当院の理念である「土壌を整えれば種は芽吹く」という考え方そのものです。
血の巡りを支え、自律神経を落ち着かせ、体を冷やさない。こうした地味な積み重ねが、内膜と卵子の両方の環境づくりにつながっていくと考えています。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。
東洋医学では、内膜のトラブルを「血(けつ)」の不足と「冷え」から考えます。血が足りず、体が冷えていると、子宮に栄養が届きにくくなる、というとらえ方です。
東洋医学では、体の状態を「気・血・水」のバランスで見ます。子宮内膜に特に関わるのが「血」です。
「血」が不足すると、内膜に十分な栄養が行き渡りません。さらに「気」の流れが滞ると巡りも悪くなり、内膜の育ちに影響します。気血を整えることが、着床環境づくりの鍵なんです。
東洋医学に「血虚(けっきょ)」という状態があります。血虚とは、血が不足している状態のことです。次のようなサインが出やすくなります。
子宮内膜も血の栄養で育つため、血虚だと内膜が十分に発達しにくくなると考えられています。
子宮は「温」を好み、「冷」を嫌うと東洋医学では考えます。体が冷えると巡りが滞り、内膜への栄養が届きにくくなります。
冷え性改善で体の中から温活!妊活を成功させるためのヒントでも紹介していますが、冷えのケアは内膜環境を整える基本中の基本なんです。
結論から言うと、血の材料になる食事・下半身を冷やさない工夫・自律神経を整える休養、この3つです。特別なことより、毎日の積み重ねが効いてきます。
内膜の質を支えるには、血の材料になる栄養を意識したいところです。
鉄分(血をつくる材料)
タンパク質(内膜の組織をつくる)
ビタミンE(血行を後押しする)
温かい食事を心がけ、冷たい飲食物は控えめにしてみてください。
子宮の環境を整えるには、下半身を冷やさないことが大切です。日常でできることから始めましょう。
お風呂は38〜40℃のぬるめのお湯に20分ほど浸かると、体の芯から温まります。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけてみてください。
ストレスは自律神経のバランスを崩し、巡りに影響します。次のような小さなリセットを取り入れてみましょう。
自律神経を整えて、妊娠しやすい体へ!女性のための不妊ケアでも解説していますので、参考にしてみてください。
血の巡りを支えるツボ押しと、骨盤まわりの軽い運動が手軽です。体質のタイプごとに合わせると、無理なく続けられます。
ホルモンバランスを整えるツボと鍼灸:女性特有の悩みを解消する効果的な施術でも詳しく解説しています。
1日2回、朝晩に行うと続けやすいです。
血虚(けっきょ)タイプ(血の不足)
気滞(きたい)タイプ(気の流れの滞り)
腎虚(じんきょ)タイプ(腎の働きの低下)
健康的な着床環境を整える!ストレスフリーな体づくりの秘訣も参考に、自分のタイプに合うケアを見つけてみてください。
鍼灸は、巡りと自律神経を整えることで内膜と体の土台づくりを後押しします。不妊治療と併用するなら、移植の2〜3ヶ月前から始めるのが一つの目安です。
鍼灸には、次のような働きが期待されています。
子宮血流を改善!妊娠しやすい体質に導くセルフケア習慣でも紹介していますが、巡りを支えることは妊娠しやすい体づくりの基本です。鍼灸は日本産科婦人科学会の公式サイトでも補完代替医療として認識されています。
子宮(しきゅう):足の親指の付け根の内側 / 子宮の働きの調整と巡りの後押し
血海(けっかい):膝の内側上部 / 血を補い、巡りを促す
命門(めいもん):腰の中央 / 腎の働きを高め、生殖機能を支える
当院では0.14〜0.20mmの極細鍼を使い、体質に合わせてこうしたツボを組み立てています。不妊に悩むあなたへ。鍼灸で着床率アップを目指そう!もあわせてどうぞ。
実際に当院には、移植の直後に体調を整えたいという方が来られます。日本東洋医学会の情報でも、鍼灸は西洋医学の治療と併用することでより高い相乗を期待できるとされています。公的支援は厚生労働省の「不妊に悩む方への特定治療支援事業」で確認できます。
当院には、松戸・流山・鎌ヶ谷の病院に通う方のほか、都内の有名クリニックに通院中の方も来院されます。近くのクリニックでうまくいかず、日本橋のクリニックへ転院、といった流れの方も多いです。スタジオシュカ鍼灸治療院は千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏B。初回は90分・12,100円(税込)で、体質に合わせたアドバイスもお伝えします(2回目以降は30分)。
Q. 子宮内膜が薄いのですが、鍼で厚くなりますか?
A. 正直にお伝えすると、6mm以下から鍼だけで大きく厚くなった方は、私の経験ではほとんどいません。7〜8mmの方が10mm以上になる例はあります。まずは薄くなっている原因を主治医と整理することをおすすめします。
Q. 排卵誘発剤で内膜が薄くなることはありますか?
A. あります。排卵は促されても内膜が薄くなり、着床しにくくなるケースは少なくありません。気になる場合は薬の内容を主治医に相談してみてください。
Q. 移植の何ヶ月前から通うのがいいですか?
A. 一つの目安は移植の2〜3ヶ月前からです。巡りと自律神経を整える時間をとれると、体の土台づくりがしやすくなります。
今回のポイントをまとめます。
着床環境づくりには時間がかかることもあります。焦らず、一つひとつの習慣を日常に取り入れていきましょう。一人で抱え込まず、迷ったときは気軽に相談してくださいね。
不妊治療の鍼灸について詳しくはこちら https://studioshuca.com/infertility
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。