2026年9月更新:各h2に直答を追加し、カフェインの定義・杯数の目安・Q&A3問・院の料金/所在地を追記、流産の表現をやわらげた
妊活中にコーヒーを我慢しなきゃ、と感じていませんか?結論から言うと、当院では1日1〜2杯を朝に飲むのなら、無理にやめる必要はないと考えています。心配なのは「杯数」ではなく「飲みすぎ」なんです。
院長の宮崎圭太です。当院の患者さんにもコーヒー好きは多く、「妊娠中のコーヒーは飲んではいけないと聞いて不安」という声をよくいただきます。そこでこの記事では、カフェインが体に及ぼすことと、妊活に関する国内外の研究データを整理してお伝えします。
カフェインは、とりすぎなければ疲労感を軽くしたり気分を冴えさせたりするものです。問題になるのは中枢神経が過剰に刺激されるほどの量を飲んだときです。
カフェインとは、コーヒーやお茶に含まれる、神経を興奮させる作用を持つ成分のことです。脳内で神経を鎮める「アデノシン」という物質と化学構造が似ているため、アデノシンが結合する場所に先に入り込み、その働きをじゃまして神経を興奮させます。
過剰に摂取すると、次のような状態が起こることがあります(参考:農林水産省より)。
カフェインはコーヒーだけに含まれるわけではありません。次のような飲み物にも含まれています。
コーヒーだけ気をつければいい、というわけではないんです。特にエナジードリンクとコーヒーは含有量が多く、注意が必要です。
飲んでいいです。当院の考えでは、妊活中でもコーヒーはやめなくて大丈夫です。大事なのは量とタイミングです。
妊活中の方にコーヒーについてアンケートを取ったところ、こんな結果になりました。
気にしながら飲んでいる方は、こんな工夫をしていました。
デカフェとは、カフェインをほとんど取り除いたコーヒーのことです。ただ、もともと需要がそれほど大きくないため、豆の質があまり良くないものも出回っているようです。質の低い豆ではカビ毒が発生することがあり、飲んだ後に体の重だるさが出ることも。
デカフェを飲んだ後に次のような感覚がある方は、豆の質を見直してみてください。
カフェインは飲んで1時間ほどで、疲労感を軽くし、気分を冴えさせると言われています。体内のカフェインは約3時間で半分に、さらに3時間でその半分(4分の1)に減っていきます。つまり、飲んでから6時間ほどは体の中に残っている状態なんです。
そのため当院では、寝る前8時間以内はコーヒーを控えることをおすすめしています。睡眠はホルモンにも関わるため、ホルモンバランスが乱れやすい方は特に、夕方以降のカフェインは控えたいところです。
逆に、起きてすぐの朝の一杯はまったく問題ありません。気分が冴えて「今日も妊活を頑張ろう」と思えるなら、朝のコーヒーはむしろいいものだと私は考えています。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。
研究をまとめると、カフェインの「過剰摂取」が妊娠までの時間を長引かせたり、体外受精の成功率を下げたりする可能性が示されています。ただし、その基準は1日500mg以上と、かなり多い量です。
ここでは、妊娠とカフェインに関する研究をいくつか紹介します。数字はあくまで研究上のもので、誰にでも同じことが当てはまるわけではない、という前提で読んでみてくださいね。
ハーバード公衆衛生大学院の研究では、カフェインの摂取量と妊娠の継続との関係が解析されました。
2019年オーフス大学の論文では、人工授精を受けている女性で1日1〜5杯のコーヒーを飲む女性は、飲まない女性に比べて妊娠・出産に至る確率が1.5倍高くなると報告されました。
一方で、体外受精や顕微授精を受けている女性では、治療成績との関連は見られなかったとのこと。人工授精に関しては、コーヒーの摂取が良い影響を与える可能性も示されているんです。
ヨーロッパの不妊施設による研究で、コーヒーの摂取量と妊娠までの期間が調べられました。
デンマークの研究では、1日5杯以上のコーヒーやカフェイン入り飲料を摂取していた患者は、5杯未満の患者と比べて、臨床妊娠率が50%、出生率が40%低下したことがわかりました。研究者は「過度なコーヒー摂取による悪影響は、喫煙による有害レベルに匹敵する」との見解を示しています。
朝に1〜2杯なら大丈夫です。研究で問題とされた「過剰摂取」の基準は1日500mg、コップでいうと6〜7杯相当。ここまで飲む方はなかなかいないと思います。
読者の方からよくいただく疑問に、私の考えでお答えします。
Q. 妊娠中もコーヒーは飲んでいいですか?
妊娠中は控えることをおすすめします。摂取したものは赤ちゃんにも影響し、カフェインは赤ちゃんの神経系に関わる可能性があるためです。安心して妊娠期間を過ごすためにも、飲み物だけでなく普段の食事も「赤ちゃんに届くもの」という意識で選んでみてください。
Q. カフェイン入りのゼリーやドリンクはどうですか?
とりすぎには注意してください。コンビニ食や加工品、カフェイン入りゼリーなど体に負担のかかるものが続くと、体調を崩したり、肌に出たりすることがあります。普段こうしたものを口にしない方ほど影響が出やすい印象です。
Q. デカフェに変えれば量を気にしなくていいですか?
カフェインの心配は減りますが、前述のとおり豆の質によっては飲んだ後にだるさが出ることがあります。飲んだ後の体の反応を見ながら選ぶのが安心です。
コーヒーが大好きな方は、過剰摂取だけ避けて、1日1〜2杯を朝に楽しむのが妊活とうまく付き合うコツです。無理にやめてストレスをためるより、量とタイミングを整えていきましょう。
当院・スタジオシュカ鍼灸治療院(千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏B)では、「体質は変わる」を軸に、まず卵子の質を含めた体づくりのお手伝いから丁寧に寄り添っています。使う鍼は0.14〜0.20mmの極細鍼。施術は初回90分・2回目以降30分、12,100円(税込)です。飲み物や食生活の見直しも、一人で抱え込まず気軽に相談してくださいね。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。