
結論から言います。妊活の食事は「何を足すか」だけでは体は変わりません。大事なのは、食べたものがちゃんと血になり、その血がお腹の奥まで巡っているかどうかなんです。
私は施術の現場で、お腹を触ればその人の食事がだいたい分かると感じています。お腹が硬く張っている人は、いくら栄養を意識しても巡りが滞っている。逆にお腹が柔らかくなってきた人は、体が前に進んでいる証拠なんです。
もっと分かりやすいサインが、実は皮膚の色に出ます。皮膚が赤っぽい人は砂糖が多め、白っぽい人は脂肪が多め、黒ずんでかゆみが出る人は添加物や薬が多め。体は口から入れたものを、こうして正直に映し出しているんですね。
そしてもう一つ、意外に見落とされているのが腰まわりです。お腹の奥にある腸腰筋という筋肉が硬くなると子宮が圧迫されてしまう。「食事は完璧なのに調子が上がらない」という方は、この巡りの部分が抜けていることが多いんです。
妊活中の方から「体質を変えたい」とよく相談を受けます。ではその体質とは何かというと、東洋医学の視点では体質とは血液の状態そのものを指します。
血液を整えるとは、具体的にどうすることか。ここを整理すると、やることがすごくシンプルになります。血液には2つの要素があるんです。
「妊活 食事」で検索してたどり着いた方に、まずお伝えしたいのはここです。食事が担っているのは、この2つのうち「質」の部分。運動やストレスケアでは変えられない領域を、食べ方が受け持っているんですね。
だからこそ、食事はサプリの足し算ではなく「どんな血を作るか」という視点で考えてほしいんです。
「自分の食事が合っているか分からない」という方へ。鏡を見るだけでできるセルフチェックがあります。
施術で肌を見ていると、食事の傾向がはっきり出ます。目安として、こんなふうに読み取っています。
もちろん体質や日焼けの個人差はありますが、「最近ここが強く出ているな」という変化は、食生活の偏りを教えてくれます。
甘いものが続いた週、加工食品に頼った週。振り返ると肌の状態と一致することが多いのではないでしょうか。これは血の質が肌に出ているだけなんです。まずは自分の傾向を1つ知るところから始めてみてください。
私が施術で一番重視しているのが、お腹の状態です。はっきり言いますね。お腹が硬く張っている人は、本当に妊娠しづらいんです。
理由は巡りにあります。お腹が張っている状態が続くと、お腹の中の血の巡りが悪くなる。卵巣や子宮という、赤ちゃんを迎える場所への血の届き方が滞ってしまうんですね。妊娠が続きにくくなる背景にも、この巡りの悪さが関わっていると私は考えています。
逆に言えば、お腹が柔らかくなってきたら体は良い方向へ動いています。施術を重ねる中で「お腹、柔らかくなってきましたね」とお伝えできると、私も手応えを感じる瞬間です。
ご自宅でも、お風呂上がりに手のひらでお腹を優しく触ってみてください。カチカチに張っているのか、ふわっと沈むのか。数値では測れませんが、これがあなたの巡りの状態を知る一番身近なバロメーターなんです。
「腸活」という言葉が広まりましたが、順番が逆になっている方が多いように感じます。良い食べ物を入れることも大切ですが、その前に大事なことがあります。
腸の質を整えるには、まず腸にちゃんと血が流れ、そこに届く食べ物の質が良いこと。この2つがそろって初めて腸は働きます。
血が届かない腸に、いくら良いものを流し込んでも吸収されません。便秘に悩む方が食物繊維だけ増やしてもすっきりしないのは、このためなんですね。
血の巡りと血の質、両方から腸を支える。これが遠回りに見えて、実は卵巣の環境を整える近道になります。
食事の話から少し離れますが、巡りを語るうえで外せないのが姿勢です。冒頭でも触れた腸腰筋という、背骨と太ももをつなぐお腹の奥の筋肉。ここが硬くなると子宮が圧迫され、反り腰にもつながります。
今日からできることを一つ。立つときに、お腹に少しだけ力を入れて腰がすっと伸びる姿勢を意識してみてください。
これだけで反り腰が抑えられて、夕方の疲れ方が変わってきます。お腹の奥のこわばりがゆるむと、その先にある子宮まわりの巡りにも良い影響が期待できます。デスクワークの合間に思い出してほしい習慣です。
ここまで食事と巡りの話をしてきましたが、最後に大切なことをお伝えします。自分の体の状態は、意外なほど自分では分からないものなんです。
実際の事例として、40代・柏市の方のお話です。この方は食事の改善も冷え対策もストレッチも軽い運動も、できることをすべてやってこられたそうです。「昔より元気になった」と感じていたとのこと。
ところが施術でお体を診ると、ご本人も気づいていなかった全身の緊張状態が見つかりました。体がほぐれると心まで軽くなり、「病名の付かない不調が不妊の原因になっていることもあるのでは」と話してくださったそうです。
食事という土壌づくりを続けながら、時にはプロの目で今の自分の状態を知る。この両輪が、遠回りのようで一番確かな道だと私は考えています。
まずは「血の質を下げるもの」を減らすことから始めてみてください。皮膚に赤みが強ければ砂糖、白っぽくくすむなら脂肪、黒ずみやかゆみが出るなら添加物が多めのサインです。足す前に、体が今どれを持て余しているかを肌から読み取るのが近道なんです。
サプリはあくまで補助と考えてください。血の質は毎日口から入れるものの積み重ねで決まりますし、質だけ整えても「流れ」が滞っていれば卵巣まで届きません。食事で質を、運動や温めと姿勢で流れを、両方から支えることが大切です。
日々の習慣で近づけることはできます。体を冷やさない、甘いものや加工食品を摂りすぎない、立つときに腰を伸ばして腸腰筋をゆるめる。この積み重ねでお腹の張りは変わってきます。ただ、自分では気づきにくい緊張が隠れていることも多いので、変化が乏しいときは一度プロに触診してもらうと状態がはっきりします。
妊活の食事は、栄養を足す作業ではなく「良い血を作り、それを巡らせる」土壌づくりです。土壌が整えば種は芽吹く。私はその考え方を軸に、一人ひとりのお腹と向き合っています。
スタジオシュカ鍼灸治療院(千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏B)では、0.14〜0.20mmの極細鍼を使い、お腹の状態を丁寧に確かめながら体づくりをサポートしています。初回は90分かけてじっくりお体を診ています。
この記事の監修: 代表 宮崎圭太(鍼灸師・不妊カウンセラー)
※効果には個人差があります。医療行為の代替ではありません。