2026年9月更新:上限額の具体的な計算例、国保での使い方、Q&A3問、院の料金と体づくりの視点を追記
不妊治療の保険適用が拡大されてから、体外受精や顕微授精も「高額療養費制度」の対象になったことをご存じでしょうか。実は、保険適用にこの制度を重ねて使うことで、ひと月の窓口負担には上限が設けられます。
院長の宮崎圭太です。柏市で妊活サポートに向き合う中で、「治療費の負担が心配で一歩踏み出せない」という声をよく伺います。お金の不安が少し軽くなるだけで、治療に前向きになれる方は多いんです。
令和4年4月から保険適用の範囲が広がり、以前は原因のある手術のみだったものに、体外受精や顕微授精などの治療が加わりました。ひと月にかかる医療費が大きくなりやすい不妊治療だからこそ、この制度を知っておいてくださいね。
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えたとき、その超えた分が後から支給される制度のことです。国民健康保険(国保)でも会社の健康保険でも使えます。
ここで大事な注意点があります。
つまり、同じ治療費でも収入によって戻ってくる金額が違うということなんです。ご自身がどの区分にあたるか、下の表で確認してみてください。
<69歳以下の方の上限額>
|
適用区分 |
ひと月の上限額(世帯ごと) |
|
年収約1,160万円~ 健保:標報83万円以上 国保:旧ただし書き所得901万円超 |
252,600円+(医療費-842,000)×1% |
|
年収約770~約1,160万円 健保:標報53万~79万円 国保:旧ただし書き所得600万~901万円 |
167,400円+(医療費-558,000)×1% |
|
年収約370~約770万円 健保:標報28万~50万円 国保:旧ただし書き所得210万~600万円 |
80,100円+(医療費-267,000)×1% |
|
年収約370万円 健保:標報26万円以下 国保:旧ただし書き所得210万円以下 |
57,600円 |
|
住民税非課税者 35,400円 |
35,400円 |
たとえば年収約370~約770万円の区分の方が、ひと月に医療費30万円(窓口3割で9万円)を払ったとします。この場合の上限額は「80,100円+(300,000-267,000)×1%=80,430円」。窓口で払った9万円との差額が、後から戻ってくる計算になります。
どちらの保険でも使えます。申請方法は大きく2つあります。ご自身の状況に合う方を選んでみてください。
不妊治療は医療費がまとまってかかることが分かっている場合が多いので、②の限度額適用認定証を先に用意しておくと、大きな金額を立て替えずに済みますよ。
柏市の限度額適用認定証・特定疾病受療証の申請については、以下のページをご参考にしてください。
高額な医療費がかかるときの窓口負担の軽減https://www.city.kashiwa.lg.jp/hokennenkin/hokennenkin/kyufu/gendogakutekiyo.html
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。
後から払い戻しを受ける場合、受診した月から少なくとも3か月程度かかります。すぐに戻るわけではないので、その間の資金は手元に用意しておくと安心です。
申請はさかのぼってもできます。期限は、診療を受けた月の翌月の初日から2年です。「あのとき申請していなかった」と気づいても、まだ間に合う可能性がありますので確認してみてくださいね。
Q. 高額療養費制度と限度額適用認定証、何が違うの?
中身は同じ上限額の仕組みです。違いは払うタイミング。高額療養費制度は「一度払って後から戻る」、限度額適用認定証は「最初から上限額までしか払わない」という形です。
Q. 鍼灸の施術費も高額療養費の対象になりますか?
いいえ、当院の施術は保険適用外のため、この制度の対象にはなりません。当院は初回90分・2回目以降30分で、料金は12,100円(税込)です。
Q. 治療費の負担が不安で妊活に踏み出せません。
一人で抱え込まないでくださいね。制度を使えば負担は軽くできますし、費用の見通しが立つと気持ちも落ち着きます。まずは加入している保険の窓口に相談してみてください。
制度で費用の不安を軽くしたら、次に考えたいのは体そのものの状態です。採卵前というと鍼灸を思い浮かべる方もいますが、私が大切にしているのは、まず卵子の質を上げるための体づくりのお手伝いです。
スタジオシュカ鍼灸治療院(千葉県柏市富里1-1-4 サウスタウン柏B)では、0.14〜0.20mmの極細鍼を使い、一人ひとりの心と体に丁寧に寄り添っています。土壌を整えれば種は芽吹く。「体質は変わる」を軸に、あなたの妊活を支えます。
金銭面の制度も、体づくりも、どちらも味方につけて前に進んでいきましょうね。
※効果には個人差があり、施術効果を保証するものではありません。医療行為の代替ではありません。